絶対他力

凡人の凡人による凡人のためのWebサービス開発

影響力についてその2

このページは、影響力についてその1の続きです。

「不適切な投稿」を見えづらくする

このページでは、その1に引き続き「影響力」の特徴を記載していきます。

ただし、少しややこしい話になるので…
目的(なぜ「影響力」の仕組みを導入したいのか?)のご説明から始めます。

まず、ポコ帳のコンセプトのページ内に記載してある戦術を再掲します。

  • 利用者参加型のキュレーションと、その最適なカタチを探すために、「影響力」の仕組みを導入する

キュレーションとは、情報を収集し、まとめることです。

ポコ帳では、キュレーションによって「利用者が効率よく議論できるようにしたい」と考えています。

具体的には、以下の方法で情報を整理することを目指しています。

それは、議題(疑問)と関係の無い投稿、議論の邪魔を目的とした投稿など…
「不適切な投稿」を利用者に見えづらくすることです。

2ちゃんねるの荒れているスレッドを見た事がある方なら、この目的を理解して頂けるでしょう。

世の中には、主題と関係の無い文字列を投稿する事に人生を捧げている人がいます。

本ページのテーマから外れるのでこれ以上深く言及しませんが、その様な人がいるのは事実です。

そのため、それらの投稿を見えなくする仕組みのニーズは大きいと考えます。

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また、不適切な投稿を見えづらくすれば、その様な投稿自体を抑制する効果もあると考えます。

いくら投稿しても誰の目にも触れないなら…
流石にやる気を失くして止めたり、攻撃対象を変更する人が出てくると思われるからです。

そのため、「不適切な投稿を見えづらくする」仕組みの導入は、多くの人に賛同して頂けると考えています。

平等か、不平等か

しかし、「具体的にどうやって見えづらくするか」の話に入ってくると、色々と問題が出てくると思います。

例えば、以下のような問題です。

  • 投稿が不適切かどうかを、誰がどうやって判断するのか?
  • 不適切と判断された投稿に対して、どんな対処をするのか?
  • 判断と対処の妥当性は、誰がどうやって検証するのか?

そして、上記の問題に対して、誰もが納得する答えを出すのは不可能だと思われます。

そのため、トレードオフを考慮し、何を重視して何を捨てるかを決定しなければならないでしょう。

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そして、具体的なトレードオフ関係としては、「平等と不平等」、「自治と統治」が挙げられると思います。

まずは、「平等と不平等」のトレードオフ関係について考えます。

もし「平等と不平等」のどちらが良いか?と聞かれれば…
多くの人が「平等」と答えると思われます。

しかし、平等と言うならば、不適切な投稿にも等しく権利を与えなければなりません。

という事は、キュレーションしないという事になってしまいます。

そのため、平等を選ぶと、不適切な投稿で溢れるリスクを負う事になってしまいます。

つまり、キュレーションをするならば、「選別と排除」が必須で…
サイトの秩序を手に入れる代償として、不平等を容認しなければなりません。

「平等と不平等」のトレードオフ関係はこの様な問題を抱えていると考えます。

自治か、統治か

次に、「自治と統治」のトレードオフ関係について考えます。

まず、ここで言う「自治」とは、利用者が自分達で問題に対応する事を意味します。

そして、「統治」とは、運営者が積極的に介入する事を意味しています。

こちらのトレードオフ関係も悩ましい問題を抱えていますが…
自治の方が自由な感じがして望ましいと思う方が多いかも知れません。

しかし、自治の場合は、その時々の利用者によって対処の方法が変わる事になります。

そのため、不適切な投稿が放置されるような自治が行われてしまうリスクも考慮しなければなりません。

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一方、「統治」の場合は…
判断の難しいグレーゾーンの対応を巡り、利用者との信頼関係が壊れるリスクが高いと考えます。

利用者と運営側の目的が常に一致しているとは限りません。

そして、圧倒的な権限と情報の差がありますので、公平性を保つのは難しいでしょう。

そのため、「統治」を選ぶと、運営側の独裁と、それに対する利用者の激しい反発が起こるリスクがあります。

一方、「自治」を選ぶと、前述の通り、制御不能となって暴走するリスクがあります。

これが、「自治と統治」のトレードオフ関係が抱えている問題だと考えます。

ポコ帳は、不平等な自治を選ぶ

ポコ帳では、これらのトレードオフ関係において、不平等と自治を選択します。

  • 「平等と不平等」のトレードオフ
    →不平等を選択
  • 「自治と統治」のトレードオフ
    →自治を選択

前のページ(影響力についてその1)で記載した通り…
影響力は、利用者ごとに異なる値を使って、投稿の順番を決定する仕組みです。

そのため、最初から「不平等を選択」している事になります。

しかし、運営側の圧倒的な権限を使った恣意的な不平等では、利用者の激しい反発が予想されます。

もし運営側が恣意的に影響力の値を決定するなら、小さな値を割り当てられた人のモチベーションは下がり、サービスを利用しなくなるからです。

そこで、ポコ帳では、「自治を選択」します。

「自治の結果による不平等」ならば利用者に許容されるのではないか?と考えているからです。

なぜなら、値が自分たちの行動の結果で決まるならば…
値を大きくしようというモチベーションが生まれ、ゲーム感覚で楽しめるサービスになると思うからです。

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そのため、この考えに基づいて…
影響力の値は、投稿、投票などの利用者の過去の行動から機械的に計算して決定する方針です。

運営側が、各利用者の値を個別に調整する必要はありません。

つまり、運営側は計算のルールを決めるだけで、影響力の値は、利用者間の相互作用によって決定されます。

「利用者参加型のキュレーション」という言葉は、このような考えを表しています。

平等と自治を愛する求道者「2ちゃんねる」

余談ですが、この「平等と不平等」、「自治と統治」という観点で考えると…
2ちゃんねるは、平等と自治を最も大切にしているコミュニティサイトだと思います。

一見すると、不適切な投稿に溢れているため…
それを放置している運営者は単にやる気がないだけのように思えます。

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しかし、もしかしたら…
利用者の我々に対して、「人類はいつになったら平等と自治を活かせるようになるのか?」と問いかけ続けているのかも知れません。

2ちゃんねるのコンセプトを私たちは知りませんが、こういう意図も込められてるんじゃないかと勝手に妄想しています。

もしそうだとしたら、ちょっとカッコいい気がしてきます。

まだ続きがありますが、ここでページを分ける事にします。

続きは↓です。

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